笹
七夕の催しが各地で行われています。 今回はその笹の葉を使った食べ物を紹介したいと思います。 私の担当する新潟県のある地域では笹団子がよく食べられています。 笹団子は餡の入ったヨモギ団子を数枚の笹の葉でくるみ、スゲまたはイグサの紐で俵状に縛り蒸したり茹でたりして作るお菓子です。 笹には殺菌効果があり戦国時代の携行保存食として生まれました。 昭和に入り端午の節句の供物とされ各家庭で作られた郷土食でしたが、今ではお土産菓子として多くの人に知られています。 そして、私の住む石川県では笹餅と並び多くの人が食べているのが笹寿司ではないでしょうか。 外側から見た感じは笹餅も笹寿司も見分けがつかないほどです。 石川県でよく見る笹餅をヒントに笹寿司は考案されたものと言う説もあります。 笹寿司は鮭・鯛などの魚類を使った押し寿司の一種で私の幼少の頃、押し寿司はお祭りには欠かせない家庭料理でした。 今日は幼少の頃を思い出しながら笹寿司を食べたいと思います。 それでは私の話もこれにて締めさせて頂きます。 T・O

金沢の氷室万頭
いよいよ夏らしく暑い日が続いていますが皆様はどうお過ごしでしょうか。今日は石川県金沢市の夏の風習、氷室万頭をご紹介いたします。 江戸時代の加賀藩では、毎年7月1日に幕府に氷雪を献上していました。この氷雪を夏まで保存する氷室を開き、江戸まで無事に届ける事が出来るように神社に万頭をお供えし祈願していたそうです。これが町民にも広まり、7月1日に無病息災を祈り氷の代わりに万頭を食べていたのが始まりと言われています。(諸説あり) 氷室万頭は丸型の万頭で皮の色が白、赤、緑の3色あります。江戸時代の氷室万頭は麦万頭でしたが現在では多くの和菓子屋さんでは酒万頭になっています。口当たりが軽く何個でもペロリといけそうな、とても美味しいお万頭です。 私としては昔から7月1日に万頭を食べることが当たり前だったのですが、県外の友人と話をするなかで金沢だけの風習だったことに驚きました。これからの猛暑にむけてしっかりと体力をつけ、毎日の仕事に励みたいものです。
